安全な自動運転技術、オムロン挑戦 最先端AIを搭載した車載センサー (6/6ページ)

2016.8.12 06:55

オムロンが開発したセンサーは、ドライバーの運転状態が危険かどうか判定できる。写真は京阪奈イノベーションセンタ(京都府木津川市)で行われたデモの様子=オムロン提供
オムロンが開発したセンサーは、ドライバーの運転状態が危険かどうか判定できる。写真は京阪奈イノベーションセンタ(京都府木津川市)で行われたデモの様子=オムロン提供【拡大】

  • ≪時系列ディープラーニング×画像センシング技術の融合で、ドライバーの多様な行動・状態を、リアルタイムにレベル分けして判定≫
  • 可視光カメラシステム。こうしたマルチアングル撮影システムを活用してさまざまな顔の向きを一括撮影し、大規模なデータベースを構築している

 一方、自動車関連についても多岐にわたるビジネスを展開している。窓の開閉スイッチや電圧変換装置、姿勢制御、各種センサーなどのほか、ドアロックの遠隔開閉システム「キーレスエントリー」の実用品を世界で初めて発表するなどの実績がある。自動運転などにつながるものとしても、車外の状況を把握するためのセンサーやシステムを考案し、衝突などを避けるための支援装置などに強みをもっている。同社のこの分野における事業規模は年商1400億円に達する。

 今回のセンサーは、そんな自動車関連ビジネスでの実績と、20年の伝統を擁する画像関連技術という2つの強みを生かした取り組みでもある。

 自動車をより安全で快適なものに…。オムロンの自動車関連ビジネスは、これからがおもしろい。創業以来、ヒトと機械の未来に焦点を合わせてきたオムロン。同社が育てる“機械の目”は、どんなヒトと機械の未来を見せてくれるのだろうか。

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