
オムロンが開発したセンサーは、ドライバーの運転状態が危険かどうか判定できる。写真は京阪奈イノベーションセンタ(京都府木津川市)で行われたデモの様子=オムロン提供【拡大】
一方、自動車関連についても多岐にわたるビジネスを展開している。窓の開閉スイッチや電圧変換装置、姿勢制御、各種センサーなどのほか、ドアロックの遠隔開閉システム「キーレスエントリー」の実用品を世界で初めて発表するなどの実績がある。自動運転などにつながるものとしても、車外の状況を把握するためのセンサーやシステムを考案し、衝突などを避けるための支援装置などに強みをもっている。同社のこの分野における事業規模は年商1400億円に達する。
今回のセンサーは、そんな自動車関連ビジネスでの実績と、20年の伝統を擁する画像関連技術という2つの強みを生かした取り組みでもある。
自動車をより安全で快適なものに…。オムロンの自動車関連ビジネスは、これからがおもしろい。創業以来、ヒトと機械の未来に焦点を合わせてきたオムロン。同社が育てる“機械の目”は、どんなヒトと機械の未来を見せてくれるのだろうか。