【スポーツbiz】J1、1ステージ制復活が導く未来 理事会できょう決定 (2/3ページ)

2016.10.12 05:00

9日に行われたJリーグのルヴァン杯準決勝、浦和対FC東京戦。興梠のハットトリックの活躍で浦和が決勝に進出=埼玉スタジアム
9日に行われたJリーグのルヴァン杯準決勝、浦和対FC東京戦。興梠のハットトリックの活躍で浦和が決勝に進出=埼玉スタジアム【拡大】

 こうした状況を打破したのは動画配信大手の英パフォーム・グループとの放送権契約だった。小欄でも契約前夜の模様をお伝えしたが、契約条件は予想を上回る10年約2100億円。この資金が本来の姿を取り戻し、新たな改革への取り組みを可能にした。

 Jリーグの村井満チェアマンは合同実行委員会終了後、構想の一端を披露した。

 成績上位クラブへの賞金を増やす強化分配金制度、J1からJ2に降格するクラブに支払う救済金制度、さらに外国人選手登録規定の緩和にYBCルヴァン杯での2020年東京五輪世代選手枠の設置など、今後に向けた方向性も練られている。

 また、過密日程が緩和されることから、夏場に中断期間を設けて欧州のクラブを招いた親善試合の実施を図るなど、クラブの国際力向上に向けた取り組みを行う。これをJリーグの実力向上、日本代表の革新に結びつけたいというのが村井チェアマンの本音だろう。

 ◆ファン開拓が急務

 英プレミアリーグの放送権料は2016~17年シーズンから3季で95億ユーロ(約1兆982億円)、独ブンデスリーガのそれは16~17年シーズン8億3500万ユーロである。Jリーグの放送権料は比べるべくもないが、それでも、2100億円という放送権料が今後の改革を進める基盤となる。

 ということは、逆に放送権料がなくなれば改革が止まり、元のもくあみになりかねない。より一層の魅力アップ、付加価値が必須となる。村井チェアマンは「関心を高めていく努力は必要」と話し、わかりやすさを念頭に情報発信を強調した。

 前回取り上げたプロ・バスケットボール男子のBリーグは、通信大手のソフトバンクと推定4年総額120億円の契約を結んだ。ネット放送権料込みのスポンサー契約である。

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