レクサスのカラーデザイナーに聞く(後編) 最新技術と人の力を融合 「本物に近い色を追求」 (2/5ページ)

レクサスの人気クーペ「RC350」。カラーは「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」
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  • レクサスの人気クーペ「RC350」。カラーは「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」
  • レクサスの高性能クーペ「RC F」。カラーは「ヒートブルーコントラストレイヤリング」
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  • レクサスのスポーツセダン「IS 300h」。カラーは「ソニックチタニウム」
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  • レクサスのカラーデザイナー、宍戸恵子さん(左)とグループ長の田中彰さん

 --塗装の違いは素人が見ても明らかですよね。大衆車よりも厚みや深みがあるのがわかります。どのように鮮やかさと深みを同時に出しているのですか。

 宍戸さん「例えば鮮やかな赤を作ろうとするとソリッド系の赤になってしまうのですが、陰影感と深みを両立するために複層工程を用いてます。中塗りの上にシルバーを塗り、さらにクリア、透明度のある赤を塗って、最後にクリアで仕上げます。先ほどの『ヒートブルー』はブルー・オン・ブルー(青の上に青を塗り重ねる)だったのですが、(赤の場合はシルバーの上にレッドを塗るように)まったく異なるニュートラル系の上に赤色を乗せることはとても難易度の高いことなんです。湿度や膜の厚さによって色が変動してしまうと、それだけで出荷品質に引っかかります。どんな条件下でもキレイに単一に塗って、コントラストをムラにさせないことが難しかったですね。新しい色を思いついても、これまでは量産化できなかったという領域です」

 田中さん「リンゴ飴の赤は一定ではないですよね。当然、薄いところはリンゴの肌の色が見えていて、分厚いところは深いレッドになります。塗り方を数ミクロンでも失敗すると色の変動が起きてしまうんです。ここは本当に、工場の人たちに助けられています。こうした塗装作業は本当に大変なんです」

 --テクノロジーの進化は色を表現する上で昔と大きく変わっているのでしょうね。

 田中さん「顔料の進歩は日進月歩です。顔料を作っている世界中の会社がより鮮やかな赤やオレンジや黄色を一生懸命開発しているので、そこでブレークスルーが起きると、川下である我々の世界でもブレークスルーが起きます」

 宍戸さん「レクサスにはソニックシリーズというシルバー系のラインアップがあるのですが、体積をぎゅっと収縮させて乱れている(メタリック)フレークを平滑に並べることで、陰影感と艶感を両立させています」

他社のデザイナーとの交流は? 「大学の同級生が…」