JR九州、課題は本業改善 不採算路線めぐり投資家の厳しい視線も (2/2ページ)

JR九州の上場セレモニーで鐘を鳴らす青柳俊彦社長=10月25日午前、東京証券取引所(山崎冬紘撮影)
JR九州の上場セレモニーで鐘を鳴らす青柳俊彦社長=10月25日午前、東京証券取引所(山崎冬紘撮影)【拡大】

 地方の人口減や高速道路網の整備が進む中、JRグループを見渡せば赤字ローカル線を廃止する動きが目立つ。JR西日本は9月、広島・島根両県を結ぶ三江線の廃止方針を発表。JR北海道は近く、維持が難しい路線の存続に関し、沿線自治体との協議を始める。

 これに対し、青柳社長は「ネットワークを維持してこそ鉄道の力が発揮できる」と指摘。収支改善と路線維持に向けたコスト削減を強めるという。

 車両製作への著名デザイナー起用や豪華クルーズ列車の運行で業界他社をリード。「ドル箱路線」は持たないが、不動産開発など事業の多角化を図る成長戦略で完全民営化を実現したJR九州は、いまだ上場の見通しが立たないJR北海道、四国、貨物3社への道しるべともなりそう。だが、今後は不採算路線をめぐる投資家の厳しい視線にもさらされる。

 地域インフラを守りながら、完全民営化で高まった経営や資金調達の自由度を生かし、インバウンド(訪日客)需要をさらに取り込むなど、企業価値の向上を図れるかが問われる。(山沢義徳)

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