【玄海原発に「合格証」】審査、想定以上の長期化 手続きの迅速化は進まず (2/4ページ)

2016.11.10 23:44


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  • 九州電力玄海原発4号機(手前)と3号機=2015年3月、佐賀県玄海町

 東京電力福島第1原発事故を受け、規制委は原発の新基準を設けた。九電は基準に基づき25年7月、川内原発(鹿児島県薩摩川内市)と玄海原発の安全審査を申請した。それから3年4カ月が経つ。

 川内1号機は26年7月に事実上の合格を果たし、昨年8月に再稼働した。審査から再稼働までの「ひな型」ができ、九電など電力会社は、他の原発の審査が迅速化すると期待した。

 しかし、審査の遅滞は想定をはるかに超えた。

 審査書案の了承から再稼働までの期間をみても、川内原発1号機の1年1カ月に対し、後続の関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町、停止中)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)は、ほぼ変わらない。審査の実績や知見が、スピードアップに生かされていないといえる。

 規制委は、大規模地震や津波、竜巻、火山噴火など自然災害や事故について、安全が保てるか審査し、それぞれ対策を求める。

 規制委の指摘を受け、九電が提出した書類は、申請当初の約1400ページから約9800ページに増加した。

 「審査の中でわれわれは、まな板の上のコイ」(九電の瓜生道明社長)。独立性の高い規制委、そして規制庁が、九電など電力会社の生死を握る。

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