
親しみやすさや手軽さは、一度体験してみるとよくわかる=11月27日、東京・秋葉原【拡大】
とはいえ、一度離れた、あるいは、一度も体験したことのない人々に遊技を楽しんでもらうのは簡単ではない。
■親しみやすさ前面にまずは体験
サミーで今回のイベントを企画した広報部門では、多くの人が往来する秋葉原のアミューズメント施設という地の利を生かし、多くの人にパチンコを体験してもらうことに主眼を置いた。
「いくら入りやすく工夫しても、初めての人は入りにくいと思う。そんなパチンコホールだが、一度体験したことがあれば状況は少しは変わるのではないか」(広報関係者)
まずはその辺がイベントの中心的なねらいとなった。
実際の「0円パチンコ」は、ガイド役の社員らのガイダンスを受けながら数分間体験プレーするという形で行われた。台数と1回当たりのプレー時間などから、全体で百数十人が体験。ただ、その様子を眺めていた人たちまで含めると、数百人がパチンコをより身近に感じる機会を得た可能性がある。
「社内ではイベントに長く遊べる遊技機を使おう、という声もあったが、ここはあえて知名度の高いコンテンツを用いた製品を使った。アプローチする対象は、そもそも遊技機を知らない。遊技の内容よりも、親しみやすさを優先するほうが得策と考えた」(同)という。