
親しみやすさや手軽さは、一度体験してみるとよくわかる=11月27日、東京・秋葉原【拡大】
例えば東京の場合、東上野の一帯には遊技機メーカーの営業所や支店、ショールームが集中して存在。それこそ“パチンコ村”とまで言われる様相を呈している。そこでこうしたイベントを実施すれば、商談に来るホール関係者はもとより、業界他社にも違った刺激が伝わることになる。
サミーの広報部門には、この結果として多くのメーカーがファン開拓に乗り出し、ホールに少しずつでもファンを送客できるようになれば…というねらいがある。「イベントでも、簡単な遊び方の説明書やノベルティーグッズも用意。親しみやすさを前面に押し出した」(同)という。親しんでもらうこと。まずはここがスタートだ。
■新規顧客へのアプローチ加速
来年度以降、サミーはこうした取り組みをより加速していく。新規顧客へのアプローチ、中でも20代の若年層をどう開拓するかは、将来の業界の存続にも関わる大きな問題だ。
若年ファンは将来も業界を支える顧客となる。しかし、近年は若年層の消費意欲が低く、しかも絶対数が少ない。現代の若者は自動車の保有率も低い。世界的な自動車メーカーが集中する日本でも、大メーカーが若年層の開拓に手を焼いている。これまた世界的な酒類メーカーも、若者の飲酒離れに危機感を募らせる。
それだけではない。かつての若者消費の代表格だったさまざまなモノやサービスが若年顧客の獲得に腐心している。若年層の開拓は、遊技産業に限らない大きな課題なのだ。
「どういうアプローチが可能なのか。一緒にできる企業や業界はあるのか…。いろいろな可能性について検証し、できるものは実施していきたい」(同)
来年度は、サミーのファン開拓にとっての“本格化元年”となりそうだ。