
米西部ワシントン州のグラントカウンティ国際空港に着陸するMRJの試験2号機=19日(三菱航空機提供)【拡大】
三菱重工業の宮永俊一社長は25日までに共同通信のインタビューに応じ、子会社の三菱航空機が開発している国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)について、平成30年半ばとしていた初納入時期は「守れるという状況にはまだない」として延期する見通しを表明した。どの程度遅れるかは示さなかった。延期は5度目で、YS11以来、半世紀ぶりとなる旅客機開発の難しさが改めて浮き彫りになった。
MRJ納入に向けては国による安全性認証である「型式証明」を取得しなければならない。宮永社長は「テストはしているが、型式証明を取るにはどれくらいかかるか、まだ読みづらい」として、証明取得のための試験の遅れが延期の理由であることを示唆。「安全性を証明するための手続きが、はるかに難しくなっている」と釈明した。
三菱航空機は昨年12月に4度目の納入延期を発表。その後、環境が整った米国に試験機3機を移して本格的な飛行試験に取り組んでいた。