--320社超のグループ会社のかじ取りは
「か・け・ふ(稼ぐ・削る・防ぐ)の精神は本社だけではなく、グループ会社にも浸透している。親が率先すれば子供は親の背中を見てついてくる。携帯電話の無駄を削減し、電気代を削減しようとエレベーターに乗らない会社もある。子会社の社長定年もルールはあるが、できる人は柔軟にやってもらう」
--タイ財閥のチャロン・ポカパン(CP)グループと中国最大の複合国営企業中国中信集団(CITIC)へ投資したが、具体的な効果は
「今年は大規模人事が行われる中国共産党大会の年で、CITICの大型投資は様子見ではないか。一方で、昨秋から中国政府に早く資本提携の成果を出せといわれ、まず、国民のためになる病院経営事業を共同でやっていく。最先端医療より、リネンサプライや病院の周辺サービスを提供する。価格高騰で豪州の石炭投資は実現しなかったが、CITICとは資源開発にも取り組みたい。昨年、住友化学と鶏の成長を促す飼料添加物の販売で提携したが、CP向け飼料販売の拡大が背景にあり、提携効果が広がっている」
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【プロフィル】岡藤正広
おかふじ・まさひろ 東大経卒。1974年伊藤忠商事入社。2002年執行役員、常務・繊維カンパニープレジデント。専務、副社長を経て、10年4月から現職。大阪府出身。