--営業職員のコンサル力の強化も課題だ
「携帯端末を通じて、営業職員に顧客への提案内容をアドバイスする仕組みを2017年度中にも導入する。加入状況や年齢、家族構成によって約500の顧客層に細分化し、どの商品にどのタイミングで加入する傾向があるかを分析した。アドバイスのメッセージは約2000種類。経験の浅い営業職員が活用すれば、全体のコンサルティング能力の底上げにつながる」
--海外のM&A(企業の合併・買収)戦略は
「日本生命を除くグループ事業の最終利益に持ち分比率を乗じた利益総額を24年度末までに1000億円に引き上げる目標を掲げている。海外の比率を増やしていかないと、この目標は達成できない。そのためにも今後のM&Aでは、地域の分散を図ると同時に資産運用会社など事業の分散にも力点を置く。相乗効果をしっかり取れる相手企業を見つけたい」
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【プロフィル】筒井義信
つつい・よしのぶ 京大経卒。1977年、日本生命保険入社。常務執行役員、専務執行役員などを経て、2011年から現職。兵庫県出身。