JR東海、新幹線の車掌減員 検札廃止で働き方改革第一歩 日勤専門の新設も (4/4ページ)

2017.1.23 06:40

JR東海の新幹線N700系
JR東海の新幹線N700系【拡大】

 JR東海の説明によると、列車の出発直後、検札業務や乗客への乗り換え案内などが集中する東京-新横浜間や京都-新大阪間などに限定して乗務し、文字通り車内巡回を担当する。年末年始やお盆、大型連休などの混雑時にも柔軟に配置するという。

 カギとなるのは、「日勤専門」ということだ。鉄道員には付き物の「泊まり勤務」がない職掌を新設することにより、出産直後や小さな子供を抱えた人など、不規則な長時間シフトに従事することが難しい社員も新幹線への乗務を続けることが可能になる。従来はシフトがやり繰りしやすい駅勤務などに移る必要があった。

 東海道新幹線の乗務員約1670人のうち、女性社員は約240人と、全体の7分の1を占めるまでに増えている。育児は女性だけの仕事ではないが、巡回担当車掌の新設により「多様な働き方を実現する」(柘植社長)ことは、女性乗務員の存在感が増す中で必要な措置だった。

 さらに深読みすれば、10年後の2027年に迫るリニア中央新幹線(東京-名古屋間)開業をにらみ、社員配置の柔軟性を高めていく取り組みの一環とみることもできそうだ。(山沢義徳)

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