
花園ラグビー場の改修後予想図。ラグビーW杯に向け、大規模改修が今月から始まる(大阪府東大阪市提供)【拡大】
全国12会場で行われる全48試合の目標総入場者数は200万人とされており、1試合平均入場者数は約4万人となる。その入場料には1万5000円もの高額が設定された。理由は、スポーツイベントで大きな収入源になるはずのスポンサー収入や放送権料収入は、WRから一切保証されていないからだ。つまり、大会を名実共に成功に導くには、全48試合を満員にすることが至上命題となる。しかし、ラグビーへの注目度や人気度は、前回イングランド大会での日本代表チームの活躍による影響も長くは続かず、一時は急上昇したラグビー・トップリーグの入場者数も、その勢いは既になくなりつつあるようだ。
ラグビーの母国とも言えるイングランドで開催された前回大会は、総入場者数が約248万人、1試合平均では5万1621人であった。日本大会で予想される全12会場の平均収容数を上回るほどの成果である。しかも、その平均入場料単価は約2万円。イングランド大会が稼ぎ出した入場料収入は、日本大会でもくろむ総収入額をはるかに超える約480億円にもなった。この収入を含めた大会総収入はおよそ1200億円となっており、放送権料収入の約300億円やスポンサー料収入の約90億円と比べても、この大会での入場料収入の占める比率の高さがうかがい知れる。つまり、日本は次回開催国として、是が非でも全試合を満員にしなければならないのである。400億円を超える開催費を自力で賄う意味でも、世界に日本ラグビーの人気の高さを示す意味でも…。