
花園ラグビー場の改修後予想図。ラグビーW杯に向け、大規模改修が今月から始まる(大阪府東大阪市提供)【拡大】
イングランド大会における海外からの観戦客数は四十数万人と言われており、その数を差し引いても国内で200万人もの観客を動員したことになる。
伸び悩む動員
日本の現状は、イングランド大会後のラグビー・トップリーグの平均観客動員数は6470人と前季を2000人以上上回り歴代最高を記録した。しかし、今季はまた元の状況に戻りつつある。スーパーラグビー参戦効果も強化には結びついたとしても、興行面にはさほど反映されていない。かつて隆盛を極めた大学ラグビーも興行面では低迷は続く。20年東京五輪に向けた機運も“ドタバタ劇”ばかりで盛り上がらない中、19年ラグビーW杯は蚊帳の外に置かれているような気がしてならない。
スポーツ庁は25年までに、日本のスポーツ産業を15兆2000億円へ拡大しようとの目標を掲げているが、そのためにも、19年から20年へと続く世界的ビックイベントの日本開催を、いかに実質的な効果として結び付けていくかが重要であろう。16年は日本のスポーツ界全体にとって有効に使われた時間であったのかどうか。19年までの約2年半は、正に待ったなしのファイナル・カウントダウンとなる。
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【プロフィル】今昌司
こん・まさし 専修大法卒。広告会社各社で営業やスポーツ事業を担当。伊藤忠商事、ナイキジャパンを経て、2002年からフリーランスで国際スポーツ大会の運営計画設計、運営実務のほか、スポーツマーケティング企画業に従事。16年より亜細亜大経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師も務める。ブログは(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/umekichihouse/)