音楽館と日本信号、鉄道ホームドア共同開発 4割軽量化、設置コスト半減 (1/3ページ)

2017.2.8 06:49

音楽館と日本信号が共同で開発した新型のホームドア(イメージ、日本信号提供)
音楽館と日本信号が共同で開発した新型のホームドア(イメージ、日本信号提供)【拡大】

 鉄道シミュレーター開発の音楽館(東京都品川区)は鉄道用信号大手の日本信号と共同で新型ホームドアを開発した。今秋にもJR九州で実証試験を行う。従来のホームドアに比べ4割軽量化し、設置費用も半分程度に抑えられるとみられている。ホームからの転落事故が問題になっているが、実用化されれば設置費用負担の大幅な軽減が期待される。

 パイプで鉄扉代替

 音楽館のホームドアは従来の鉄扉の代わりに、左右から伸びるパイプを互い違いに組み合わせる仕組み。戸袋も小さくして軽量化を図った。2年ほど前に、音楽館の向谷実社長が左右の手の指を互い違いに合わせていたときにひらめき、すぐにグラフィック担当スタッフにデザインを描かせた。

 2015年11月に開かれた鉄道関連総合見本市「第4回鉄道技術展」(フジサンケイビジネスアイ主催)に試作品を展示したところ、当時副社長だった日本信号の塚本英彦社長の目に留まり、その場で両社が量産化に取り組むことで合意した。

 製作に当たって、日本信号のスマートセキュリティ営業部、南順一部長は「向谷氏のホームドアに対する考え方、コンセプトをできる限り忠実に守ることを意識した」と話す。

扉の状況を目の不自由な人にも認知しやくするといった工夫も

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