
音楽館と日本信号が共同で開発した新型のホームドア(イメージ、日本信号提供)【拡大】
共同開発した試作機を今年秋、JR九州の筑肥線九大学研都市駅(福岡市西区)に納入する。日本信号スマートセキュリティ営業部では「最初から実際の使用を前提とした初号機」(南部長)と位置づけている。
近年、目の不自由な人などが犠牲となる人身事故がたびたび起きている。国交省は1日10万人以上が利用する駅にホームドアを優先的に設置するよう鉄道各社に求めている。
だが、利用客が少ない駅でも、特急列車が高速で頻繁に通過するなど、目の不自由な人が危険にさらされるケースは少なくない。
音楽館の向谷実社長は「目の不自由な人から『駅に行くのが怖い』という話を聞いた。誰もが気持ちよく列車に乗り降りできるような世の中になってほしい」とホームドアに込めた思いを語った。