「売れないわけない」iモード誕生秘話 携帯とネット融合、時代捉えた「i」の文字 (1/5ページ)

携帯電話であらゆる情報を―。現在の「当たり前」を生み出した中心メンバーは榎啓一、夏野剛、松永真理(上から時計回り)の異なる才能を持った3人だった
携帯電話であらゆる情報を―。現在の「当たり前」を生み出した中心メンバーは榎啓一、夏野剛、松永真理(上から時計回り)の異なる才能を持った3人だった【拡大】

【技術革新とiモード】(1)

 ■ニッポン発のサービス 誕生と挫折

 2016年11月、「iモード」の文字が久しぶりに新聞の見出しを飾った。スマートフォンが主流となり、NTTドコモがiモード対応の携帯電話の出荷を年内いっぱいで終えるというニュースだった。

 「寂しいとは思うが、イノベーションは起こせた。(スマートフォンに)応用されたり、残っていたりしている。なくなったという感覚はない」

 iモードのサービス開発のため、リクルートの女性向け就職情報誌「とらばーゆ」の編集長から転身した松永真理(62)は振り返る。

 「ガラパゴスとも言われるが、iモードは誇るべきコトだったと思う」

 「9割は当たる」

 1997年1月8日、ドコモの栃木支店長だった榎啓一(67)は、東京・虎ノ門の本社社長室に呼び出された。この日、NTTは消費税の5%化を前に、課題となっていた公衆電話の料金について10円のまま通話時間を短くする方針を発表し、翌日の新聞も大きく報じていた。

 ドコモの社長、大星公二(84)は、榎に本社の法人営業部長への異動を告げるとともに、「これをやってくれ」と資料を差し出した。

「ラッキーだ。9割は当たる」。榎は直感した

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