京王電鉄の強みは?【拡大】
都営新宿線と相互乗り入れを行う際に、線路の幅を変えるという話もあったが、京王側の負担が莫大になることから、結局は都営新宿線が京王と同じ線路幅になった。
多くの人は、線路の幅なんてあまり気にしていないだろう。JRの在来線と新幹線の線路幅を意識している人も少なければ、京浜急行と東急の線路幅を気にしている人もめったにいないはず。
京王と同じ幅の線路(井の頭線を除く)を探してみると、近いところでは東急世田谷線くらいか。しかしこれは、路面電車のような、短い電車である。
京王が他線と違うのは、その「足」である。そんなところで個性を発揮しなくてもいいじゃないか、と思う人もいるかもしれない。しかし、この個性は利用者に受け入れられているのだ。
日常的なタスクはしっかりこなす
筆者は調布市に暮らし、京王線をよく利用する。調布駅を利用する際によく考えるのは、平日昼間ダイヤのたくみさである。おおよそ10分間に、特急・準特急2本、急行・区間急行・快速1本、普通1本がホームから発車している。しかも、特急・準特急とそれ以下の列車の乗り継ぎが考慮されている。ダイヤの密度の高さには感心させられる。