カネカは13日、あらゆる細胞になる人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を大量に培養できる新技術を開発したと発表した。培養液に特殊な脂質類を加えることで細胞の塊を適度な大きさに保ち、効率よく培養できる。
人の臓器を作製する上で目安となる10億個以上のiPS細胞の培養に成功しており、東京大などと協力し、2020年に人の膵臓の部位を移植する臨床試験の開始を目指す。
iPS細胞を培養液で増殖させると細胞同士が集まり塊となるが、塊が大きくなり過ぎると、細胞に栄養などが行き渡らずに増殖できなくなるという問題があった。
新技術は従来の一般的な方法に比べて、コストは3分の1程度、作業時間も10分の1程度に削減できるという。
カネカは「iPS細胞を使った再生医療の実現に貢献できる」としている。