当時、総務省やマスコミによるウィンドウズXPのセキュリティーリスクに関する注意喚起が再三行われたことなどから、13年後半~14年前半、ウィンドウズ7を中心に次世代OSのPCへの買い替えが行われた。その結果、この間の国内PC出荷数は過去最大規模になっている。
大企業の方に遅れ
一方で、ウィンドウズ7のサポート終了に伴うウィンドウズ10への移行計画を分析すると、16年時点でウィンドウズ10への切り替え計画がある企業は、まだ約56%にとどまっている。企業規模別では、中堅中小企業が約45%、大企業が約67%となり、大企業の方で切り替え計画のある比率が高い。
IDCでは、こうした企業におけるウィンドウズ10への切り替えの進捗(しんちょく)率について、ウィンドウズ7サポート終了の1年前に当たる19年で、65.4%と予測しているが、裏を返すとウィンドウズ7の残存率は34.6%となり、同時期におけるウィンドウズXPの29.3%と比べても高い数字となった。規模別では、ウィンドウズXPの場合と同様、大企業の方が新しいOSへの切り替えが進んでいない結果になったという。
IDCでは企業におけるウィンドウズ10移行の主な阻害要因として、既存システムとの互換性を挙げているが、それとは別に、ウィンドウズ10を評価していない企業が約20%ある点を指摘。「企業では早めにウィンドウズ10への移行計画を立てると同時に、評価を進め、問題点を把握してPCベンダーと解決していくことが必要」とした。