
米ウェスチングハウスが建設しているボーグル原発3、4号機の冷却塔=米ジョージア州(共同)【拡大】
ただ、世界的な安全規制の強化で事業環境は厳しく、売り先候補は少ない。三菱重工業は、経営危機に陥った仏アレバの支援で手いっぱい。日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)は原発への投資に慎重だ。中国やロシアへの売却は、安全保障上の理由で米政府が認めない可能性が高い。
一方、綱川社長はWHについて破産法11条の適用申請を検討している事実を認めた。
東芝はWHに対し約8000億円の債務保証を行っており、破産法の適用申請を選択した場合は新たな損失が発生する。しかし、その分は、1.5兆円程度が見込まれる半導体メモリー事業の売却で補える可能性も十分ある。売却か破綻処理か-。負の連鎖を完全に断ち切るまでには、なお曲折が予想される。(井田通人)