
集中回答日を迎え、ボードに各社の回答を書き込む担当者=15日午前、東京都中央区【拡大】
平成29年春闘は15日、自動車や電機など主要企業の集中回答日を迎えた。多くの企業が従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を4年連続で実施するが、前年実績を下回る回答が相次いだ。英国の欧州連合(EU)離脱や米トランプ政権の保護主義的な政策など、世界経済の不透明感が強まる中、経営側は恒常的な人件費の増加につながるベアに、慎重な姿勢を崩さなかった。
自動車、電機などの労働組合で構成する金属労協本部(東京都中央区)では、午前10時ごろから、各社の労働組合から回答状況が報告され、担当者がその内容をホワイトボードに次々と書き込んだ。
製造業を代表するトヨタ自動車は、ベア月額1300円を回答し、前年の1500円を下回った。ただ、ベアとは別に子供がいる家族への手当てを1100円増額し、全体の賃金改善は2400円と、事実上、前年実績を上回った。