
連日大盛況のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)【拡大】
森岡氏は入社早々、幹部、ミドルを集めた会議でセレクトショップとしてのブランディング構築をぶち上げた。「USJは“映画の専門店”」という強いこだわりが社内にあったため、この社員の意識を変えることが最大の難関だったという。
お金を使わずに集客
10周年(2011年)の企画は、社内の資源を使ってお金を使わずに集客するプランを考案。例えば、今まで重視していなかったストリート・パフォーマンスの一種である、アトモスフィア・エンターテイメント(フラッシュモブなど)を強化した。
これは、仕事をしているフリをしているクルー(従業員)が、突然楽器を鳴らすと、他のクルーも別の楽器を鳴らし出し、さらに入園者(仕込まれたパフォーマー)がダンスを踊ったりして、気が付くと一大パフォーマンスになっているというものだ。
このフラッシュ・モブは大ウケし、大金を注ぎ込まなくても大きな感動を生みだせることを実証した。社員の意識改革の第一歩となった。
さらには、ハロウィーン期間に年間パス購入者限定で行っていた「ゾンビに遭遇するイベント」に着目。USJの特殊メイクの技術でゾンビのクオリティーは非常に高く怖いので、日頃のストレスを解消したい若い女性に人気があった。
これを大規模化することを決断し、夜になるとゾンビがあちこちで徘徊する「ハロウィーン・ホラーナイト」を実施した。巨大お化け屋敷と化し、ゾンビたちが入園者を追い回すUSJは超満員となり、前年まで7万人の集客だったハロウィーンイベントが、5倍以上の40万人を記録した。