
大型休憩所に設けられた食堂。温かい食事がとれるようになり作業員の表情も明るくなった【拡大】
全面マスク使用時の意思が伝わらないといういらだちもなくなった。改良型に変わったことで視野が広がり、声も聞こえやすくなった。相手が誰か分かるようになり意思疎通が図れ、作業効率も改善した。
汚染水対策にも一定のめどがついたが、溶け落ちた燃料の取り出しや放射性廃棄物の処理・処分など廃炉の核心に向けた作業は30~40年かかるといわれ、先が見通しにくい。課題いっぱいの現場だが、「だからこそ作業員のモチベーションの維持・向上が不可欠。労働環境の改善に注力してきたのもそのため」と、東電福島復興本社の石崎芳行代表は強調する。
15年5月にオープンした大型休憩所の2階には食堂とコンビニエンスストアを、3~7階には協力企業向けに24時間使用可能な休憩スペースを設けた。「温かい食事がとれるようになってから皆の表情が明るくなった。休憩スペースではチームごとにミーティングを行っており安全・安心な作業につながっている。やる気や一体感の醸成に役立っている」と石崎氏は指摘する。