
大型休憩所に設けられた食堂。温かい食事がとれるようになり作業員の表情も明るくなった【拡大】
借金だけが残った女将(おかみ)は「しばらくは地に足がつかなかったが、自営業は自分で働いて稼ぐしかない。地元産を使って食で応援する」と一念発起。福島第1原発に毎朝4時に起きて弁当300食を届ける仕事を福島給食センターが完成するまで続けた。
「そっくりそのまま震災前に戻るのは無理。しかし、やればできる」と女将は言い切る。
きむらやを訪ねると、会津地方の郷土玩具「起き上がり小法師」が出てきた。何度倒しても起き上がる縁起物は復興に向けて起き上がろうとする福島のシンボル。
23日に開かれる東電の株主総会後に特別顧問に就く石崎氏も「復興について全く悲観的に考えていない。同じ目標に向かう福島の皆さんの仲間に入れてもらい、『まちづくり』に貢献できる存在になる」と前を見つめた。(松岡健夫)