--北海道には中国からの投資を歓迎する声もあるといわれます。どうして問題なのですか
「北海道経済が長期低迷する中、『内地は助けてくれない。スキーヤーも激減してしまった。アジアからの観光客が期待できる今、中国マネーによる投資でも良い』という道民の声があるのは事実です。では、私がなぜ中国マネーに警鐘を鳴らしてきたのかと言いますと、世界中のチャイナタウンがそうですが、一度、中国マネーで買収された土地は、半永久的に戻ってこないからです。乱開発が進むでしょうし、税金を徴収できない、不法労働者も多く潜む“ブラックホール”のような地域になっているケースも目立ちます。北海道にも同様の危機が忍び寄っており、『北海道は10年後、中国の32番目の省になる』などの声も内外から聞こえてきます。現地を重ねて取材しながら、私は、中国系移民が多く居住するカナダの西海岸みたいになるのかな、と漠然とイメージしていました。この数年の間に、北海道など一部自治体は、土地売買契約の事前届け出を義務づける水資源保全条例を整備しましたが、安全保障と絡めた政府規制が必要だと思います」