ゼロ関税となれば、その分の負担が減りEUでの価格競争力が増す。欧州で拡販できれば米国販売依存度の高い日本メーカーのリスクも軽減できる。トヨタ自動車や日産自動車の世界販売に占める北米比率は3割の一方、欧州は1割にとどまっており、大手メーカーにとってはEPAを足がかりに地域分散化が視野に入る。
さらに、欧州におけるシェアが高まれば、日本での輸出向け生産が増え、国内の雇用や消費が活性化される期待もある。(今井裕治)
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■国内自動車メーカーの2017年3月期の欧州販売実績
(販売実績(万台)/世界販売に占める欧州比率(%))
・トヨタ自動車
92.5/10.3
・日産自動車
77.6/13.8
・マツダ
26.2/16.8
・スズキ
24.5/8.3
・ホンダ
18.4/3.7
・三菱自動車
17.9/19.3
・SUBARU
4.1/3.9
※連結ベース。トヨタは単体