
JTは「プルーム・テック」の専門店を開き、ファンの獲得を狙う=東京・銀座【拡大】
専用たばこは、グリセリンなどを混ぜてペーストにしたたばこ葉が折りたたまれて詰まっている。ホルダーの穴に突き出している加熱ブレードが刺さり、蒸気を発生させる構造。ホルダーの穴にペーストのカスがたまりやすいのだが、付属の専用ブラシでないと清掃しづらい上、下手をすると心臓部の加熱ブレードを壊しかねない。
1本吸うごとにホルダーを本体にしまい、充電する必要があるのは不便だ。
【グロー】
充電池内蔵の本体を持って吸うというスタイル。専用たばこがストローのように細く、小さな紙パック入りのジュースを飲むような感覚だ。本体の重量は101グラムで、疲れるほどではないにしろ、持ち続けるのが少し面倒臭い。
専用たばこの作りは、従来の紙巻きたばこに近い。「たばこの内側から加熱する」アイコスに対し、グローはたばこを差し込んだ穴の「周囲から加熱する」仕組み。そのせいなのか、葉や香料のブレンドの違いなのかはわからないが、風味がよりクリアだと感じる。
たばこを差し込む穴が本体の底部まで貫通しているため、専用ブラシを使わなくてもティッシュペーパーの「こより」などで簡単に清掃できる。しかし、底部のふたには細かい空気穴が開いており、そこから汚れがにじみやすい。こまめな清掃が求められる。
連続で吸うことは可能だが、予熱時間40秒が長い。
【プルーム・テック】
ペンのような形状で、携帯しやすい。3段式ロケットのように、充電池内蔵の本体▽水や食品添加物に使うグリコールなどを混合した専用リキッドのカートリッジ▽粉砕たばこ葉の詰まったカプセル-をつなげて吸う。