「加熱式たばこ」商戦激化へ 先行アイコスをJTとBATが追撃 その風味は… (4/5ページ)

JTは「プルーム・テック」の専門店を開き、ファンの獲得を狙う=東京・銀座
JTは「プルーム・テック」の専門店を開き、ファンの獲得を狙う=東京・銀座【拡大】

  • JTは「プルーム・テック」の専門店を開き、ファンの獲得を狙う=東京・銀座
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  • JTは「プルーム・テック」の専門店を開き、ファンの獲得を狙う=東京・銀座
  • JTの「ploomTECH(プルーム・テック)」。本体(手前右)からの電気でカートリッジ(中)内の液体を加熱、たばこカプセル(左)を通った蒸気を吸う仕組みだ
  • プルーム・テックの本体(右)とリキッドカートリッジの接続部。カートリッジ内のコイルに通電して加熱する。金属製で捨てにくい
  • フィリップ・モリス・インターナショナルの「iQOS(アイコス)」。専用たばこを差すホルダー(中央)は、ケース(中央左)にしまって充電する。中央右はホルダーを清掃するブラシ
  • 分解したアイコスのホルダー。突き出した加熱ブレード(右)が見える。何本も吸ったためカスが溜まっている
  • ブリティッシュ・アメリカン・タバコの「glo(グロー)」。本体(中央)上部のふたをスライドさせて開口部に専用たばこを差し、本体正面のボタンを押して加熱する。
  • 底部のふたを開けたグロー。何本も吸っていると、ふたの空気穴から汚れがにじむので注意が必要だ

 加熱されたリキッドの蒸気がたばこカプセルを通ってニコチンを揮発させる。2製品とは異なる「間接加熱」のため、雑味がもっとも少ないように感じる。たとえば“森の香り”といった新フレーバーも作りやすいのではないか。もっとも、キックは弱い。蒸気の温度が約30度と低いのも一因か。メンテナンスフリーなのはありがたい。

 カプセル1個で約50服、リキッド1本でカプセル5個分使える。スイッチがなく、吸い込んだときだけ通電する。カプセルを一度に吸いきらず、何回にも分けて吸える点が画期的だ。

 ただ「残量」はわかりにくい。カプセルがプラスチック製、カートリッジは金属製で、喫煙所の灰皿に捨てると迷惑がかかる。

 3製品はいずれも「電子たばこ」と区別する意味で「加熱式たばこ」と称している。しかし「水たばこ」や「かみたばこ」、「かぎたばこ」と比べ、何とも冗長な呼び名ではないだろうか。ニコチンを含む蒸気を吸うという仕組みに着目するなら、“蒸したばこ”と呼ぶ方がイメージに合う気がする。

日本は加熱式の主戦場

 日本企業であるJTは当然といえるが、米PMのアイコスも英BATのグローも、最初の発売国に日本を選んだ。それはなぜか。

 「イノベーションを好む日本人の特性」や「周囲に配慮する国民性」に加熱式がマッチするからだ-。両社とも“ヨイショ気味”に説明する。しかし最大の理由は、たばこをめぐる日本の法制度の特殊性にある。

 欧米諸国では、数年前から「電子たばこ」の人気が高まっている。化学合成されたニコチンなどを含むリキッドを、電気で加熱して吸う仕組みだ(ニコチンゼロのリキッドもある)。

選択肢広がる「乱戦」の可能性は

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