
「インターポール・ワールド」に日本企業が共同で初出展した「日本パビリオン」=7月7日、シンガポール(共同)【拡大】
出展企業の一つ、独自のウイルス対策ソフト「yarai」を手掛けるFFRI(東京)。ウイルスの動きを監視し、データベースに登録されていない未知のウイルスも検出できる。数少ない純国産技術のメーカーとして注目されており、国内では多くの大手企業などが導入している。
金居良治取締役は来場者に身代金要求型ウイルスを検出するデモを見せてPRした。「これからグローバル展開を本格化する」。すでに米国に進出しているが、アジア、欧州への拠点開設も視野に入れる。
1日目の夜には和太鼓や書道のパフォーマンスを織り交ぜたレセプションも開催し、約140人が来場した。期間中に各国政府や企業の関係者1000人近くと交流できたという。JNSA海外市場開拓WGリーダーの一宮隆祐氏(NEC)は「日本への関心は高かった。後は各社の努力で受注など具体的成果につなげていきたい」と語った。
変わる風向き
親日的で日本への関心が強い台湾に注目する企業もある。シンガポール展示会にも出展した網屋(東京)は6月、台北市内の高級ホテルで保険業界向けのセキュリティーセミナーを主催した。60人以上が集まり、講師の話に熱心に耳を傾けた。
同社は独自の情報漏洩(ろうえい)対策ツールを手掛け、国内では約3000社の顧客を持つ。昨年から台湾で現地企業向けの展開を始めた結果、大手金融機関などとの契約に成功した。これまでは日系企業を対象にしていたが、伊藤整一社長は「現地向けを思い切ってやったら景色が変わった」と話す。