ソニーと東芝、赤字事業が「第二の創業」で復活劇 研ぎ澄まされる生き残り戦略 (2/2ページ)

VAIOの花里隆志執行役員=東京都内
VAIOの花里隆志執行役員=東京都内【拡大】

  • 東芝ライフスタイルの内藤順司事業企画部長=川崎市

 不正会計問題で経営が悪化した東芝は16年に白物家電事業を美的集団に売却。東芝ライフスタイルに残った事業企画部長の内藤順司さん(51)は「不正会計問題で東芝全体に圧迫感があり、開発投資も積極的でなかった」と振り返る。現在は美的集団の後ろ盾もあり「肌感覚で3~4割投資が増えた」という。

 近く巨大市場の中国で軽さと吸引力を兼ね備えたコードレス掃除機の販売を始める。内藤さんは「大変だが、新たなチャレンジにわくわくする」と手応えを感じている。

 企業経営に詳しい早稲田大大学院の長内厚教授は、日本の総合電機メーカーが無計画に事業を広げてきた過去を批判。「大企業から離れた新会社は、一つ一つの投資が失敗すれば命取りになる。そのため、生き残りの戦略が研ぎ澄まされている」と分析している。