「ペッパー」の生みの親はどちら? ソフトバンクOBめぐり騒動 孫氏と“愛弟子”の因縁 (3/5ページ)

ソフトバンクの公式サイトに掲載された林氏のインタビュー。「開発リーダーという表現は誤り」として修正した旨の注釈がある
ソフトバンクの公式サイトに掲載された林氏のインタビュー。「開発リーダーという表現は誤り」として修正した旨の注釈がある【拡大】

  • グルーブXの林要社長(同社ホームページから)
  • ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長

 これについて、ソフトバンクロボティクスはSankeiBizの取材に対し、「『開発リーダー』は正式な肩書ではないが、当時は(記事を読むユーザーにとって)分かりやすい肩書ということで許可していた。だが、やはり正式な肩書ではないので、今回訂正したいということだ」と釈明した。また、ペッパーの世界観やデザインもトップの孫氏が決めたもので、言うなれば、孫氏こそペッパーの「父」にふさわしいという立場のようだ。

 そして、メディアへの要請文が発表された1月23日時点で前述の公式サイトのインタビュー記事は修正され、「『開発リーダー』という表現は誤りのため該当部分を修正しました」との注釈がつけられた。

◆「ポスト孫」の期待も寄せられた林氏

 林氏はソフトバンクロボティクスを退職して起業したが、今でもソフトバンクとつながりがある。それも、孫氏と深い絆で結ばれているのだ。

 「ソフトバンクアカデミア」。これからのソフトバンクグループを担う後継者の発掘、育成を目的として開設されたもので、2~3カ月に1~2回、ソフトバンクグループの経営課題を題材としたテーマに基づくプレゼンテーション、経営をシミュレーションするゲーム、アカデミア生による自主勉強会などを行っている。

 受講生には内部と外部があり、アカデミアの開校時には「孫さんの後継者になれるかもしれない」と応募者が殺到して、ニュースになった。林氏は外部の栄えある1期生で、今も受講生として参加しているのだ。

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