X氏は、東証1部上場のB社の社外取締役も務めている。2015年6月29日に社外取締役に就任している。B社の2017年6月6日付の株主総会招集通知には、X氏を社外取締役候補者とする理由を「長年にわたり海外及び国内において企業経営者として高い実績をあげており、豊富な経験、幅広い知見を有している」と記載されている。
だが、略歴欄にオーシャナイズの監査役兼務の記載はない。
◆周囲も寝耳に水だった代表変更
4月6日、TSRの取材に応じたB社のIR担当者は、債権譲渡登記やオーシャナイズの監査役を兼務していた点について「一担当としては把握していない。社外取締役なので連絡を取って確認したい」と述べるにとどめた。
なお、スマートデイズの商業登記や債権譲渡登記、動産譲渡登記は4月3日、変更申請が出され閲覧できなくなった。同日付で菅澤聡氏がスマートデイズの社長を辞任し、替わって赤間健太氏が代表取締役に就任している。民事再生法申請の直前の動きだっただけに、関係先は一連の動きを注目している。
代表変更の理由は周囲にも知らされていなかったようだ。9日昼、TSRの取材に応じた関係者は「菅澤社長の辞任理由は一身上の都合」で、「スマートデイズがオーシャナイズの子会社であることに変わりはない」とコメントしている。
これに前後して4月6日、これまで取材対応していたスマートデイズの専用電話にかけると、別の番号を案内するようになった。その番号は「ステップライフ」と名乗る。登記上本社がスマートデイズと同所で、代表取締役を菅澤聡氏が務めるステップライフとみられる。
◆破綻直前に販社が突然本社を移転
さらに、民事再生法の適用を申請直前にシェアハウス販売を手掛けていたB社が本社をレンタルオフィスに移転していたことがわかった。