【北海道発 輝く】西野製作所 寒冷地仕様のEV開発、地域の足確保を (4/5ページ)

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 □西野義人社長

 ■異業種交流深め道内経済活性化へ

 --機械加工専門の会社として歩んできた

 「機械部品の製作会社で、父と母が2人で1971年に創業した。一般産業機械の製作、修理などを手掛け、CNC複合旋盤、五面加工機、門型マシニングセンター、横中ぐり盤といった大型加工機を導入して技術力を向上させてきた。硬質クロムメッキや溶射加工、特殊溶接なども扱うようになり、部品加工から最終仕上げまで一貫して行っている」

西野義人社長

西野義人社長

 --積極的に機械のリユースを提案している

 「機械部品の新品への交換は手間やコストがかかり、稼働率がダウンするため利益面や、廃棄物処理などの負担が大きい。修理や再生加工によってリユースし、低コストや短納期、品質向上といったメリットがあることを提案している。これまでは国内では機械やプラント装置は部品を修理して使い続けることが多かったが、ユニット交換や廃棄してしまうようになっている。とてももったいない」

 --全道での技術連携は

 「“ものづくり北海道”の生産拠点として室蘭、苫小牧地域を中心に異業種交流を深めている。特徴のある技術を維持しても1、2社では知れている。多くの企業が集まって技術を集積して製品化することが必要だ。冬道を走行するEVは、その事例の一つだ。今後も北海道経済の活性化に貢献したい」

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