「大阪王将」に後れを取るも…「餃子の王将」業績復活、そのワケは“女性・大学・丁度よさ” (4/6ページ)

 女性向けの新業態を開発

 16年3月、王将フードサービスが京都市中京区にオープンした新業態「GYOZA OHSHO」は、従来の「餃子の王将」のイメージを覆すもので、女子会やデートにも使えるバルスタイルのカフェ風店舗となっている。ビールはもちろんワインやウイスキーなどもそろえる。

 「ジャパニーズカジュアル」をテーマにモダンな空間を構築し、女性料理研究家が一部監修する国産野菜を使ったメニューを提供するなど、ヘルシーさを前面に出している。

 現在、この店舗は京都や愛知県などに5店あるが、外国人観光客も多い店だ。東京・大阪の都心部に出店すれば大変な話題になるだろう。

 メニューの主流は従来と同じもので、今まで餃子の王将に入りたくても入りづらかった女性客の拡大を狙っている。GYOZA OHSHOでは滞在時間が2時間、顧客単価も1200円程度まで上昇している。ゆったりと接客できるため、顧客と密なコミュニケーションが取れるのがメリット。そこで得られた情報が、全店のメニュー開発など業務の改善に生かされているという。

京都市にある「GYOZA OHSHO」(烏丸御池店)の外観

京都市にある「GYOZA OHSHO」(烏丸御池店)の外観

 ちょい飲みにも対応

 女性向けの業態開発だけでなく、14年から取り組んでいるのが分量を減らして安価に提供する「ジャストサイズ」の提案だ。

 ボリュームたっぷりで提供される野性味が餃子の王将の魅力で、2~3つの料理を組み合わせたセットもあったが、もっと自由に選びたいお客も多かったので、その声に応えたのだ。

 ジャストサイズは、従来の店舗でもお酒のおつまみとして求められており、300円程度で「麻婆豆腐」「ニラレバ炒め」「酢豚」といったおなじみの中華料理が楽しめる。ジャストサイズなら、餃子は3個で130円、ビールは180円であり、物足りなくてもう1品追加したい時にも重宝されている。

「王将大学」の存在