「大阪王将」に後れを取るも…「餃子の王将」業績復活、そのワケは“女性・大学・丁度よさ” (5/6ページ)

 お酒のおつまみとして、100~200円台でキムチ、枝豆などクイックで提供されるメニューが用意されている店も多く、ジャストサイズと合わせて、ちょい飲みできる低価格の中華居酒屋としても機能するようになった。

 このように、新しいギョーザブームの担い手である女性ファンとギョーザ居酒屋への対応策も着々と打ってきた。

 業績回復の決め手は「王将大学」

 18年の第1四半期では直営既存店の売上高が前年割れしていたものの、7月以降は10月を除いて全ての月で前年を上回っている。同社の広報によると、業績回復の決め手となったのは、17年7月の組織変更で新設された店舗社員の教育を担う「王将大学」の存在が大きいという。

 王将大学では10人前後の店長・副店長を順次招集し、日帰りや宿泊を伴う研修を行っている。研修では、店舗管理や人材管理で指導者・管理者はいかにあるべきかを学び、ノウハウを共有することで、切磋琢磨する社風の醸成に成功している。

 特に力を入れているのは、飲食業の基本となるQSC(品質・サービス・清潔さ)の徹底である。例えば餃子の王将の店舗は全店共通のグランドメニューやキャンペーンメニューの他に、店によって独自のメニューを設定できる。この独自メニューに関する成功事例の共有が、大きな知的財産になる。創業50周年を機に、経営陣はもう一度原点に帰ろうと社員に呼び掛けている。

「王将調理道場」も開設