≪FROM WRITER≫
老眼。嫌な言葉だ。ここ数年、モノが見えづらくてしようがない。しかも年々ひどくなる一方だ。
記事の執筆などで近くを見るときだけ格安眼鏡をかけているが、鼻の上にちょこんと乗せた姿はわれながら年寄り臭い。精神的にも老化が進んでいるように感じる。かといって、遠近両用眼鏡もそれほど便利ではなさそうだ。
興味津々でタッチフォーカスを試してみたが、思った以上に見やすく快適なのに驚いた。かけたままで遠近両方を見られ、視線を大きく動かす必要がないので疲れない。ハイテク商品だけに値は張るが、それで快適な生活と目の健康が保てるなら決して高くない。
他国以上に高齢化が進んでいる日本で磨かれた技術は強みとなる。タッチフォーカスの海外進出を期待したい。
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≪KEY WORD≫
■TouchFocus(タッチフォーカス)
三井化学が昨年2月に発売した電子眼鏡で、遠近両用眼鏡や老眼鏡の不便な点を解消したのが特徴。レンズに液晶が埋め込まれており、ワンタッチ操作で遠近を切り替えられる。プラスチック(樹脂)製とチタン製で計4タイプのフレームデザインを用意。色は33種類ある。希望小売価格(税別)は樹脂製が25万円、チタン製は27万円。百貨店内の眼鏡店などで扱っている。