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仮想通貨だけじゃない! 自販機、データ管理…ブロックチェーンで未来が変わる (2/4ページ)

 画期的な処理速度を実現

 しかし、データベースへのブロックチェーン技術の応用には、越えなければならない大きなハードルがあった。処理速度だ。一般的に、1つの取引を処理するのにかかる時間は、暗号資産のビットコインの場合で10分程度とされる。ネットバンキングのように瞬時に送金することはできない。例えば、ビットコインを送金する場合、取引にかかわるデータの正当性を検証しなければならないためだ。

 「物販のトレーサビリティや、著作権の管理などにブロックチェーン技術を使ってみようという企業は前からあり、プロトタイプができた事例はあるのですが、商用化に至りませんでした。処理スピードが遅すぎて使い物にならなかったのです」

 セキュリティ面を重視すれば、その分、処理速度が犠牲になる。一方で処理に時間がかかれば実用性は乏しくなる。この「トレードオフ」の関係にある課題を克服するため、同社は超高速ブロックチェーン技術「Grid Ledger System」(GLS)の開発を進め、その結果、1つの取引の処理に必要な時間をわずか0.2秒に縮めることに成功。ブロックチェーンでは画期的な処理スピードを誇るという。

 非接触型ICカード技術「FeliCa」(フェリカ)を基盤とした電子マネー「Suica」(スイカ)。駅の自動改札機やコンビニの買い物などで読み取り機にかざした瞬間、「ピピッ」と決済処理が完了するが、Suicaの技術要件では処理速度は0.3秒と定められているという。これがもし、何秒もかかっていたら、駅の自動改札機をスムーズに通過することはできなかったに違いない。ブロックチェーン技術で、Suicaを上回る処理速度を実現したのはエポックを画するできごとだった。

 小林代表は「スパイスの一つ一つを厳選するように、それこそ部品ごとに厳選を重ね、速度を向上させました。その集大成が0.2秒という数字につながりました」と振り返る。分単位の処理時間がかかっていたブロックチェーン技術に革新をもたらしたGLSの登場で、技術的ハードルは一気に解消された。

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