ウォレットの購買データからニーズ把握
「コナミが出している『遊戯王』というカードゲームがあり、世界でいちばん高いカードは世界で10億円もするそうですが、これはリアルだからこそ。デジタルではコピー可能なその特性から同様のことは実現できなかったのですが、その希少性をブロックチェーン技術で証明できるのです」
例えば、世界に10枚しかない「遊戯王」の超レアカードをブロックチェーンで管理すれば、ログが全て保存、公開されるため、実際に世界に10枚しか存在しないことを証明できる。もし同じ絵柄の11枚目のカードが登場したとしても、それは偽物だと分かるというわけだ。
また、GLSによって処理スピードが飛躍的に高まったことで、ブロックチェーンの裾野は広がりつつある。その一つが自動販売機だ。アーリーワークスでは大手飲料メーカーと協力し、ブロックチェーンを実装した新しいコンセプトの自販機を開発しているという。小林代表は「ブロックチェーン技術によって電子マネーのセキュリティが向上するとともに、ウォレットの購買データをセキュアかつリアルタイムに集計することで、購買層がどういった飲料を求めているかより正確に把握することができます」と語り、こう続ける。
「この人はサイダーが好き、お茶が好きといった具合に、ターゲットセグメンテーションが分かります。企業側は本当に必要な商品開発を集約することができ、消費者は嗜好(しこう)に合わせたオススメ商品などの情報を受け取ることができます」
デジタル技術で社会問題を解決する「ソサエティー5.0」は、狩猟、農耕、工業、情報社会に続く第5段階の社会として位置付けられている。ロボット技術やビッグデータだけでなく、AI(人工知能)とブロックチェーン技術をいかにつなぎ、融合できるか。人口減少や超高齢社会を迎えた日本にとって、さまざまな社会環境を変える可能性のある重要なファクターといえる。
ソフトウェア開発者などが競うイベント「ハッカソン」を狙う同社の小林代表は「CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)の文脈で、将来的にはAIやIoTなどの相性の良い最新技術とブロックチェーンを組み合わせ、人々を幸せにするシステムを提供していきたいです」と力を込めた。
(提供:株式会社アーリーワークス)