【特許ウオーズ 中小企業】<下>
神戸港内の人工島・ポートアイランド。最先端の医療関連産業を集めた「神戸医療産業都市」に本社を置く社員わずか14人のバイオ機器メーカー、ジェイテック(神戸市)が、iPS細胞(人工多能性幹細胞)などを自動的に培養する小型装置を1月に発売した。
京都大の山中伸弥教授がノーベル医学・生理学賞を受賞したことで一躍脚光を浴びるiPS細胞。自動培養装置はこれまで高価だったが、ジェイテックでは500万~600万円と従来比10分の1という低価格を実現し、問い合わせが殺到している。
IT(情報技術)やバイオなど先端技術は世界的に注目度が高く、その事業展開には特許の取得が欠かせない。ジェイテックも同装置の特許を出願し、商品名「セルペット」は商標登録をした。しかし、津村尚史社長は「(出願は)事業に関連するものに限定している」と明かす。知的財産権の“選別”だが、出願費用などを抑えたいというのが本音だ。