存続は正念場
人口減少による地方の疲弊を反映して、九州内の三セク鉄道の経営はいずれも厳しい。
宮崎県内の国鉄高千穂線を引き継いだ高千穂鉄道(延岡-高千穂)は、平成17年に襲来した台風14号の被害から立ち直れず、20年に廃線となった。
長崎県佐世保市の松浦鉄道は、三セク移管後に駅増設やダイヤの充実などで、利用者を大幅に伸ばし、平成5~12年度には8期連続の黒字を達成するなど一時は「三セク鉄道の優等生」と評された。だが、最近はピーク時の3分の2に利用者が減り、13年度以降は赤字が続く。
国土交通省九州運輸局によると、高千穂鉄道を除く三セク鉄道会社6社の年間輸送人員は、17年度965万人から23年度854万人と1割も減少した。この結果、黒字会社は人口が多い福岡県に路線を持つ平成筑豊鉄道と甘木鉄道の2社だけとなっている。