「ふくしま未来」に併設するため、福島県いわき市の小名浜港に向けて曳航(えいこう)される浮体式の変電所=7月13日、横浜市鶴見区扇島沖(福島洋上風力コンソーシアム提供)【拡大】
日本と同様、浮体式で勝負をかけたい韓国は、国際電気標準会議(IEC)の場で、安全基準や仕様の標準化で主導権を握ろうと動いたが、福島沖で実証試験に入る日本は、まだ計画段階の韓国を大きく巻き返すことになる。
福島沖に浮かぶ洋上風力発電は「震災復興とインフラ輸出、産業振興につながる」(資源エネルギー庁の村上敬亮・新エネルギー対策課長)象徴的プロジェクトだ。
採算度外視で臨む
アベノミクスを追い風に、新たな成長分野が育とうとしているが、「国際競争に勝つには、できるだけ早く技術を確立する必要がある」と指摘するのは、プロジェクトの技術リーダーを務める東大の石原孟教授。政府も3年の実証期間のうち、すでに2年で実証試験として破格の220億円の予算を計上し「国を挙げて採算度外視で臨んでいる」(関係者)。
台風や高波が直撃する過酷な洋上で働く風力発電設備には、最先端技術がたくさん詰め込まれている。