「ふくしま未来」に併設するため、福島県いわき市の小名浜港に向けて曳航(えいこう)される浮体式の変電所=7月13日、横浜市鶴見区扇島沖(福島洋上風力コンソーシアム提供)【拡大】
日立製作所が担当する変電所は、海に浮く世界初の変電所。「一定以上傾くと絶縁油が流れ致命傷になるため、揺れに強い構造に腐心した」と高田俊幸・風力発電推進部長は語る。
古河電気工業は、電力や制御信号を伝える海中ケーブルで6万6000ボルトの高電圧を実現。「水の浸入を防ぐ層の形状と、耐疲労性に優れた素材開発」(藤井茂・洋上風力プロジェクトチーム長)で突破口を開いた。
三菱重工業が来年度投入する高層ビル並みの高さ200メートル、出力7000キロワットの風車も世界で初めてギア式でなく、油圧ドライブ(駆動装置)式を採用する。
「洋上風力は、大型化すればするほど技術的に難易度が高まる」(和仁正文・常務執行役員)が、修理が大がかりになる洋上での故障は大敵。そこで同社はギア式よりも故障が少ない油圧式のデジタル制御技術を持つ英ベンチャー、アルテミスを10年に買収し、新技術に挑戦している。