農家悲鳴「最盛期なのに…」 山梨ブドウ、栃木イチゴも大雪被害

2014.2.19 21:28

大雪で倒壊したイチゴのビニールハウス=16日午前、栃木県真岡市(農家提供)

大雪で倒壊したイチゴのビニールハウス=16日午前、栃木県真岡市(農家提供)【拡大】

 山梨県のブドウ農家や栃木県のイチゴ農家は、大雪の被害に頭を抱えている。

 「60年以上農業をしているが、こんな雪は初めて。想定していなかった」。ブドウの生産量が日本一の山梨県で、ブドウやスモモを栽培している南アルプス市の農業、秋山高則(たかのり)さん(84)は嘆く。

 秋山さんが所有する約60アールの畑の周辺には約60センチの雪が積もっており、ブドウの棚がつぶれていたり、スモモの枝が折れていたりした。「早く被害の状況を確認しないと、今後の見通しを立てることもできない」とため息をついた。

 イチゴの収穫量日本一を誇る栃木県でも、ビニールハウスの倒壊などが相次いだ。県内有数の産地、真岡市のイチゴ農家の男性(34)は「収穫、出荷の最盛期だっただけにかなりの痛手です」と話す。

 男性の農園ではこれから苗を育てるビニールハウスが雪の重みで5棟倒壊。「3月初めまでになんとか建て直さないと、春の収穫が壊滅的になる」

 イチゴの生育にはハウス内の温度を5~6度に保つ必要があるが、15日に停電した鹿沼市では、花や果実が霜で痛んでしまった農家もあるという。

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