《佐藤弁護士は、片山被告が非常に知的だとも述べた》
「本人が自分が犯人だと言った後に、10時間近く話を聞いている。非常に知的で、嘘をつき通してきたことからも、頭の回転が非常に速い人というのは間違いない」
「しかし、それを良くないことに使っていた。片山さんは、悪意を制御できなくなったと言っていた」
《片山被告の内面について、佐藤弁護士はさらに掘り下げていく》
「片山さんは母親を心配させたくなくて、無実を主張していた。家の中でも仮面をかぶらないとならないのが彼の生活だった」
「母親は『大丈夫?』と片山さんに念を押し続けていたが、それに堪えられずに今回の事件を起こした」
《無実を信じて弁護を続けてきた佐藤弁護士は、片山被告に対し、“悪魔”という厳しい言葉も投げかけた》
「もともとは、判決の前日にメールの送信予約を仕込んでおいて、無罪判決が出たら解除、有罪なら2日後くらいにメールが届くという計画だった」
「そういうことを考えていた人を見破れなかった。刑事司法に携わる者として、いろいろ反省がある」
「彼はいろいろ覚えていて、それを、一つ一つ説明する。悪魔が仮面をかぶっていたことは事実だが、彼はまだ、その悪魔性を自分で説明できる」
「間違ったヒーローになりかけた人が、これから仮面を脱いで自分を見つめ直すことになる」
《佐藤弁護士は疲れた表情で淡々と語った》