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【遠隔操作ウイルス事件】「真犯人メール」は自作自演か 片山被告の保釈取り消し申請 (1/5ページ)

2014.5.20 09:25

記者会見する佐藤博史弁護士。同席する予定だった片山祐輔被告は姿を見せなかった=2014年5月19日、東京都千代田区霞が関の司法記者クラブ(鴨川一也撮影)

記者会見する佐藤博史弁護士。同席する予定だった片山祐輔被告は姿を見せなかった=2014年5月19日、東京都千代田区霞が関の司法記者クラブ(鴨川一也撮影)【拡大】

  • 記者会見でスマートフォンを手にして話す片山祐輔被告=2014年5月16日、東京都千代田区霞が関の司法記者クラブ(共同)

 4人が誤認逮捕された遠隔操作ウイルス事件で、IT関連会社元社員の片山祐輔被告(32)=威力業務妨害罪などで起訴、保釈中=が埋めたとみられるスマートフォン(高機能携帯電話)が、電源が入った状態で東京都内の河川敷で見つかり、付着物から片山被告のDNA型が検出されたことが5月19日、捜査関係者への取材で分かった。報道機関などに(5月)16日に届いた「真犯人」を名乗るメールと同じ文面を送信した痕跡があり、東京地検はメールが片山被告の自作自演だったとみて東京地裁に保釈取り消しを請求した。

 スマホからDNA

 メールのタイトルには天皇、皇后両陛下やキャロライン・ケネディ駐日米大使らの殺害予告が書かれており、警視庁は19日夜、脅迫容疑で、容疑者を特定せずに東京都江東区の片山祐輔被告の自宅を捜索。立件へ詰めの捜査を進める。

 一方、片山被告の弁護団は19日、「真犯人からのメールで、片山被告が犯人ではないことが明白になった」として公訴取り消しを請求。片山被告はこの日午後2時からの記者会見に同席する予定だったが、午前10時20分ごろから弁護団と連絡が取れなくなり、行方が分からなくなっている。

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