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「ウサギ」で宇宙権益狙う中国 無人探査車到着、存在感と技術力誇示 (1/4ページ)

2013.12.16 09:11

 中国が12月2日に打ち上げた無人月探査機「嫦娥(じょうが)3号」は14日午後9時11分(日本時間午後10時11分)、月面に軟着陸し、さらに15日午前4時35分(日本時間午前5時35分)、搭載していた無人探査車「玉兎(ぎょくと)号」を月面に降ろすことに成功、探査車による活動が始まった。

 無人探査機による月面着陸に成功したのは、旧ソ連とアポロ計画で初の人類月面着陸を成し遂げた米国に続いて世界で3番目で、1976年に旧ソ連が打ち上げたルナ24号以来、37年ぶり。

 中国は宇宙開発大国としての存在感を誇示して国威発揚を図るとともに、月の資源獲得を視野に宇宙権益を確保する狙いがあるとみられる。

 玉兎号は6輪で重量約140キロ、太陽電池パネルを収納した状態で長さ1.5メートル、幅1メートル。主に地球からの遠隔操作で動き、レーダーや撮影装置を備えており、約3カ月間、月面を走行しながら月の地形や地質構造のデータを収集する。

嫦娥とは、中国の伝説で月に住む仙女の名前

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