【川内原発再稼働へ】火山、入念な監視評価 審査書案、最先端の知見集約 (1/2ページ)

2014.7.16 22:52

九州電力の川内原発。手前から1号機、2号機=8日、鹿児島県薩摩川内市

九州電力の川内原発。手前から1号機、2号機=8日、鹿児島県薩摩川内市【拡大】

 原子力規制委員会が16日に了承した九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の審査書案には、原発の安全性を判断する上での最先端の知見が詰まっており、今後の審査における“合格証”のモデルともなるものだ。自然災害だけでなく、サイバーテロなど新しい事象に対しても網羅的に評価を下しているのが特徴だ。(原子力取材班)

福島事故の教訓

 規制委は川内原発の対策が新規制基準に適合するかの審査会合を62回開き、110時間審議した。この中で最も重視されたのが、地震や津波に対し有効な対策が取られているかだった。

 審査書案には「(九電が行った)原発周辺の将来活動する可能性のある断層(活断層)等の調査について、十分に適切な判断ができるよう調査情報の充実を求めた」と規制委の指摘を記載。その上で事業者が調査を拡充させた経緯が記されている。

 特に基準地震動(想定される最大の揺れ)の確定では審査会合で、九電と規制委との見解が大きく食い違った。しかし2度の修正を経て620ガルに決めた九電の見解を、審査書案では「最新の科学的・技術的知見を踏まえ、新基準に適合している」と評価した。

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