自衛隊の大型ヘリを使用して行われた捜索活動=1日午後3時45分、長野・岐阜県境(本社ヘリから、門井聡撮影)【拡大】
親の信頼も厚く、園児が「うんちを漏らしちゃった」と恥ずかしそうに話すと、「ババが出ちゃったの? あっちでお着替えしようね」と笑顔であやしていた。
「決して怒鳴らず、いつも笑顔。園児がけんかしても、両方の背中に手を回して諭し、仲直りさせてくれた。誰にでも等しく愛情を注いでくれたから、みんな大好きだった」
よし子さんが担任だった女子中学生は、卒園後も会うたびに必ず抱きしめてくれた恩師の感触が忘れられない。卒園時には一人一人に自費でプレゼントを用意してくれた。安否不明になってからは、卒園生同士で「きっと無事で『助け出されて参っちゃったわ』って、あの笑顔で帰ってくると話していた。また抱きしめてほしかったのに」と涙をこらえて話した。