27日午前、長野県と岐阜県にまたがる御嶽山(おんたけさん)が突如噴火した。噴火のメカニズムはまだ分かっていないが、専門家は前回の2007年などと同じ水蒸気爆発とみており、気象庁は火山灰などを分析して詳しく調査する。
地球上には、内部に沈み込んでいく海洋プレートに沿って火山が分布する「火山フロント(前線)」がいくつも存在している。日本列島付近もその一つになっており、御嶽山はこのフロント付近に位置している。
気象庁によると、火山フロントの周辺では、沈み込んだプレートの影響でその上の岩石でできたマントルが解けて上昇し、マグマが形成される。圧力の高い地下深くにあるマグマが何らかの原因で上昇すると、圧力が下がって内部の水などが発泡。すると密度が軽くなって地表まで上昇し噴き出す。
気象庁は「炭酸の入ったジュースの缶を振った後に開けると噴き出すのと同じような仕組み」と説明する。
御嶽山は約1万年前以降、マグマを放出する噴火や、マグマの熱で地下水が水蒸気となって爆発する水蒸気爆発を繰り返してきた。しかし、噴火は頻度が低く歴史記録は残っておらず、1979年の噴火が有史以来、初の噴火だった。