アート展「つながる_それから?」の打合せをする(左から)絵本作家のスギヤマカナヨ、東ちづる、美術家の中津川浩章、BEMSクリエイティブディレクターの窪浩志、PR-y主宰クリエイティヴディレクターの笠谷圭見=2014年4月24日(山下元気さん撮影、一般社団法人「Get_in_touch」提供)【拡大】
東日本大震災をテーマにした作品や被災地で活動するアーティストの作品を中心にしたアート展「つながる。それから?」が、東京都港区の六本木ヒルズUMUで5月10、11日の2日間開かれる。主催する一般社団法人「Get in touch」の理事長・東ちづるが、アート展に託す思いを語った。
新しい支援のアイデア
「被災したことがだんだん忘れられてしまっている」「復興にはまだ程遠いのに」「原発事故も収束していないのに」
被災した友人、知人はさみしそうに、半ばあきらめたように言う。確かに東京に住んでいると、3年前の東日本大震災のことを語る機会は少なくなってきた。被災地の様子が報道番組などのマスメディアで取り上げられる機会も大きく減っている。そこで「Get in touch」では、東北に再び心を寄せてもらうため、被災地のアーティストを中心に紹介する「アール・ブリュット」展を企画した。アール・ブリュットとは、自由な表現による「生の芸術」を意味する言葉だ。